ソラの空想あそび

ある日の一日。
ソラは、部屋の奥にある物置部屋から小さな木の箱を持ってきました。
ソラは、空想を作るのがすきなので、その木の箱からお話作りがはじまりました。


ちいさな箱の中に好きな雑貨をひっそり飾ってみると
とっても素敵な感じになりました。

そこで、お部屋の片隅に仕舞い込んでいた、小人の人形を取り出して
木の箱をおうちにみたてて、そこに、ちいさなちいさな小人さんを置いてみました。


そうすると、そこはちいさな小人のおうちになりました。
ソラの空想がはじまります。


ちいさな小人は、そのちいさな箱の中で毎日毎日
楽しく暮らしています。
小人は四人いて、
ひとりは、空想好き。
ひとりは、知恵もの。
ひとりは、器用さん。
そして、最後は、いつもみんなを明るくしてくれる
お話好きの縁の下の力持ち。

ある日、
知恵ものさんは、この箱の中で何かできないかしらと考えました。
空想さんは、ワクワクするような素敵なお店がしたいと言いました。
器用さんは、じゃあ、お店に置く何かを作ってみようと言いました。
お話好きさんは、じゃあ僕がお店番をするよと言いました。

すっかり盛り上がった四人は、毎日毎日
楽しいお店つくりの計画をはじめました。

ある日、
お店の中に置くものを考えていると、そこへ
ガリバーさんがやってきました。
こびとたちの楽しいお店つくりの話を聞いた
ガリバーさんは、自分も仲間に入れてくださいと
お願いしました。


小さな小人四人と、大きな大きなガリバーさんの
五人でのお店つくりが始まりました。

お店には名前がなくっちゃね。
と、ガリバーさんが言いました。

お店の名前は

「ちいさな ちいさな 小箱店」

です。


こうしてソラの空想から、小人さんとガリバーさんの
物語がまたひとつ生まれました。