モモニーのアトリエ

 

 

         

 

モモニーは手作りが大好き。
家族6人では、小さな木の部屋は
とっても手狭です。

管理人のウスクスさんが、2階のお部屋が
空いているからどうぞ♪と貸してくれました。

木の家の2階はモモニーのアトリエ部屋となりました。
お部屋を快適にアトリエっぽくしようと
オモリーは、大張りきり。
得意の木工作業。
腕がなります。


細かいモノを入れる瓶を置くための棚を
作ったり、小さな引き出しは、糸を入れる
為に、雨ざらしにしていた板を使って
作りました。
 

 

         

 

床は、いい香りのする板の間になっています
作業をするには、椅子に座ってやることも
ありますし、時には床に座ってチクチクと
縫物をする事もあります。

棚やチェストは、オモリーに任せて
モモニーは、床に敷くマットを作ることに
しました。

マットは、草原の草を織り込んだ糸を使います。

草原色と、日にあたり少し黄色くなった
輝く太陽の色。


草原色はポイントにまわりに淵どり。

真中に向かって、
太陽色と光色。

モモニーの「太陽と草原」のマットが
できあがりました。
 

 

         

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

草原の糸で編んだマットが出来上がったので
早速、床をピカピカに磨いてマットを
敷いてみました。

マットは、床の色に映えてとってもきれい。
太陽色がお部屋全体を明るく照らし出して
いるようです。



オモニーはチェストを作りました。
出来上がったチェストを2人で
真っ白に塗ることにしました。


「お気に入りにするコツは、少し
雑に塗るといいんだよ。
そうすると少し擦れた感じになって
ずっと使い続けていたような
いい風合いを出すんだ。」


オモリーはとっても自信満々に言いました。


「さぁ、できたぞ!アトリエへ運ぼう!」


出来上がったばかりのまだ少しペンキの匂いのする
チェストを部屋へ運び、置いてみると、
まあ!不思議。


チェスとはまるでずっとそこにあったかのように
部屋に馴染みました。

それを見て、2人はおおいに大満足です。

 

 

         

 

さぁ、ここからはモモニーのお仕事。
住まいから持ってきた材料の整理です。

 

空っぽの空き瓶には、お気に入りの
ビーズを入れました。
そして、小引出には刺繍糸を。
チェストの中には、縫物に使う生地を。


細々したものを夢中になって整理している、モモニー。
きっととっても楽しい作業にちがいありません。
にこにことその様子を見ていたオモニーは、邪魔しない
ようにそぉっと部屋を出ていきました。



材料を在るべき場所に片付けたモモニーは、最後に
棚の下に花をぶら下げました。

そして、お気に入りのティーカップに紅茶を入れて
ひとやすみ。紅茶を飲みながら出来上がった
自分の
アトリエを、いつまでもいつまでも
愛おしそうに眺めているのでした。